不動産投資をするにあたり物件選び・購入に関する諸手続きなど、不動産投資会社に色々と依頼をしなければいけません。そのため不動産投資会社との関係性は非常に重要になってきます。
しかし、信頼できる不動産投資会社はどうやって見つければ良いのでしょう?ここでは不動産仲介業者との付き合い方、信頼できる業者の特徴と、信用できない業者の特徴を注意喚起の観点も含めてご紹介します。
1.不動産仲介業者との付き合い方が投資にどう影響するのか?
2.信頼できる不動産投資会社の特徴
3.信頼できない不動産投資会社の特徴
4.まとめ
1. 不動産仲介業者との関係性が投資にどう影響するのか?
まず不動産仲介業者の定義についてですが、物件を購入する時に物件の紹介をしてくれて、契約手続きも進めてくれる業者のことを指します。「不動産投資会社」「不動産投資の会社」「仲介会社」とも言われることがあり、ややこしいのですが全て同じ意味です。宅地建物取引行業の免許を取得していて、お客の集客と物件購入時の契約手続きをしてくれる会社と覚えておけばいいでしょう。
客の利益を第一に考えて動いてくれる業者であれば良いのですが、実際は会社側の利益とお客の利益は相反することが多く、うまく業者との関係を作ることが大事になります。
無意識に実行されている方もいますが、不動産仲介業者と対等な関係構築をするために、「なめられないようにする」ことは非常に重要です。不動産業界では業者の謳い文句として「お客様を第一に~」や「お客様の幸せを第一に~」などお客様主義を掲げている会社が多いのですが、結局は会社として利益を出さないといけないため、会社の利益とお客の利益を天秤にかけて判断されることも当然あるのです。
つまり、業者になめられてしまうと、「この客だったら大丈夫だろう」と思われて、少しでも会社に利益になるような選択肢を取る可能性が高まるということです。もちろん会社の方針によっては全てのお客様を平等に扱うようにしているところもあるのですが、大半はそうではありません。隙あらば業者側に有利な選択を取られると思ったほうがいいでしょう。
間違いなく断言できることですが、不動産投資成功の秘訣はやはり不動産投資事業を行うにあたってパートナーとなる「不動産投資会社との関係性」となることが多いのです。つまり、不動産投資会社との関係性が良好でなければそこに不安などが生まれ、最終的に投資判断などに「濁り」が出てくる可能性も出てくるというわけです。
小さな物件だから、と不動産投資の会社選びをサボってしまったり、あるいは手抜きのような形でその辺の不動産投資会社とタイアップ契約をしてしまうと、後々大きな失敗やトラブルにつながることもあります。
お客側(物件購入者)が積極的に関係構築の努力をしなくても、分け隔てなく平等にお客の利益第一で動いてくれるような不動産投資のパートナーたり得る存在をきちんと選ぶところからスタートしましょう。
2. 信頼できる不動産投資会社の特徴
それでは信頼できる不動産投資会社の特徴にはどのようなものがあるでしょうか?
意外と見落としがちなのですが第一に不動産投資会社を信頼できるかどうか見極める上でやっておきたい事が「オフィスへの訪問」です。まずオフィスという舞台裏をきちんと開示してくれるかどうか、そもそもオフィスが実在する会社かどうか、この辺りはしっかりと見極めておくべきポイントといえます。
名刺に住所が書いてあるから、確認せずとも当然あると考えてはいけません。残念ながらオフィスなしで所謂「もぐり」で不動産仲介をする業者もあります。そこまでしてでも詐欺師側にとっては金額が大きい案件になるので、リスクをとってでも詐欺を働く可能性があるのです。
仮にオフィスが実在したとしても、そこにいる営業マンの言葉遣いが荒々しかったり、明らかに何か異質なものを感じるオフィスであれば、信頼できるパートナーかどうか再考の余地があります。
次にお客さんに随時考える時間を作ってくれるかどうかという点です。実際に営業マンの話を聞いて、お勧め物件の魅力を十分に感じて、即決したいと思っても数日経ってネット上の情報なども含めて検討すると冷静になることができ、考えが変わるということが多々あります。
物件選定以外にも、ローンや保険の組み立て方や初期投資の計画など、時間をかけて判断するべきことは数多くあります。随時適切な日数を設けて考えさせてくれる業者はお客さんのことを本当に第一に考える傾向にあります。
時間をかけて考えてもらってもお客さんの考えが変わって、キャンセルという結論になる可能性も十分にある訳です。それを覚悟の上で考える時間を随時くれるということは信頼に値すると言えるでしょう。
その他、不動産投資にあたって営業マンや会社のスタッフの中にFPやファイナンス系の資格を保有しているスタッフがどれくらいいるか?というのは確認しておいてよいでしょう。
当然ですが、ご自身を担当する営業スタッフが保有している資格やその他特に熱を入れて勉強している分野などについても確認しておくとベターです。
この辺りの確認が完了し、問題なく契約ができそうだと感じればそれは信用できる不動産投資会社といってよいでしょう。
3. 信頼できない不動産投資会社の特徴
反対に、信頼できるかどうかじっくり考え直した方が良いような、要注意というべき不動産投資会社の特徴もご紹介しておきます。
先ほど「オフィスが実在するかどうかはきちんと確認した方が良い」というチェックポイントをご紹介しましたが、会社が創業間もないスタートアップ企業などだと、いわゆるバーチャルオフィスや住所だけの私書箱的なオフィスを設置している場合もあります。
この場合は、営業マン以外にもう一人か二人、会社のスタッフと面会できるようにアポイントを取ってみると良いでしょう。可能であれば、担当している営業マンの上司に一度同席してもらうというのもおすすめです。
上司の「人となり」や振る舞い方を見て、信頼に値する人物であれば信頼しても良いでしょう。しかし、上司もどこか人間的に疑問を感じたり、商品知識に関してやや疑義の生ずるところであれば、あまり信頼できない不動産投資会社と言わざるを得ません。
また、信頼できない不動産投資会社の特徴として「あまりにも営業がしつこすぎる」というケースもあります。営業がしつこすぎるという目安としては明らかに常軌を逸した深夜などの時間帯でも連絡をしてきたり、まるで脅し文句のような形で営業を仕掛けてくるような場合を指します。
昨今、不動産投資会社の皮をかぶって営業を行う悪質な企業が増加傾向にあります。
このように営業がしつこすぎる企業はそこまで成績が良くない企業という可能性が高く、また顧客利益の追求については二の次・三の次というケースがほとんどなので、あまりにも影響がしつこすぎる場合は距離を置いた方が良いでしょう。本当に成績が出ている企業の場合は、提案内容を断ったり再提案を求めた際、きちんと引くべき時には引くように教育されているはずです。
4. まとめ
今回は、信頼できる不動産仲介業者の特徴と反対に信頼できるかどうか疑問な不動産投資会社の特徴についてご紹介してきました。不動産投資というのは将来のための大切な取り組みになりますので、きちんとした営業を行い、また顧客のためになる提案内容を持ってきてくれるような信頼できる不動産仲介業者と二人三脚で進むようにしたいところです。