人生設計を考えるのであれば、また資産形成や運用を考えるのであれば、マンション投資や不動産投資は一つの選択肢といってよいでしょう。しかし、最近は日本国内のマンション投資ではなく東南アジアのマンション投資に着手する投資家が増加傾向にあります。特にその中でもカンボジアは人気のスポットの一つといってよいでしょう。ここでは、カンボジアのマンション投資事情についてご紹介していきます。
1.カンボジアってどういう国?
2.経済成長について
3.不動産事情について
4.カンボジアでのマンション投資のメリット・デメリット
5.ASEAN諸国に珍しく、米ドルが利用可能
6.カンボジアに居住していなくても口座開設は可能?
7.まとめ
1. カンボジアってどういう国?
そもそもカンボジアとはどのような国で、ロケーション的なものはどのような感じでしょうか?アンコールワットというキーワードを聞いたことはありませんか?あの有名な世界遺産、アンコールワットはカンボジアが誇る世界遺産です。
位置的にはカンボジアはタイやベトナムに挟まれて位置しており、いわゆる東南アジアの国です。首都はプノンペン、現地で使われている通貨は「リエル」となっています。
2. 経済成長について
カンボジアは歴史的にも長らく内紛、あるいは内戦の時間を過ごしてきた国の一つで、東南アジア諸国の中でも経済的な発展や成長が特にめざましくなかった国です。
またこのような背景があることからも地方にはまだまだ地雷が埋設されている危険な地帯もありますが、国内外の支援を受けて除去活動も随時行われています。
しかし、最近は労働力を求める数々の外資系企業の進出や、様々な国からの支援などにもより、大きく発展の兆しを見せている国となります。
特にプノンペンには様々な高級リゾートやレジデンスが乱立する状況となっており、現地大学の学生寮などについても非常に優雅で豪華なものが増えてきています。これについても諸外国からの不動産投資の賜物といってよいでしょう。
3. 不動産事情について
先にご紹介した通り、最近カンボジアという国自体が経済発展や成長を遂げていることから現地の不動産事情についても転換点を迎えつつあります。
というのも、カンボジアは都市部であれば様々な高級リゾートなどが乱立していますがまだまだ地方部についてはその発展が十分でなく、そこに不動産投資のチャンスがあるというわけです。
また、カンボジアには近年様々な日系企業や外資系企業の駐在員なども滞在しており、こういった外国人向けの不動産についても需要が高まりつつあります。
こういった動きを受けて、外国人向けの様々な高級不動産はもちろんのこと、日系企業が進出したことの賜物である大型ショッピングモールなどの進出も目覚ましく、カンボジア全体が新たなマーケットになりつつあるといってよいでしょう。
その他、ベトナムはますます経済成長や発展も予想されることから、戸建て住宅はもちろんのことマンションなども建設ラッシュを迎えるといってよいでしょう。
また観光資源としてのベトナムを見るのであればコンドミニアムなど比較的大規模な物件もこれから建設されることが考えられます。
ベトナム国民のみを対象に考えてみても、そもそも人口がおよそ8,000万人以上ということなので住宅に関する需要や市場はかなりのものがあると予想されます。
まだ、経済成長に伴ってそれぞれの所得が向上すると必ず住宅のグレードアップという部分も考えるのが人の常です。このことからも、ベトナム国民に向けて物件を貸し出すというスキームは今後ますます注目されるでしょう。
4. カンボジアでのマンション投資のメリット・デメリット
このように今までの発展の遅れを取り返すかのようにして発展が目覚ましいカンボジアですが、マンション投資をすることのメリットにはどのようなものがあるでしょうか?
原則的にカンボジアでのマンション投資家不動産投資については、都市部はもちろんのこと郊外エリアについても新しい物件の建設ラッシュを迎えているため、かなり早いステージから投資にコミットすることが可能といってよいでしょう。
ちなみに、現地にも既存不動産は数多く存在するところではありますが、こちらは現地駐在員や、現地に滞在する外国人にとってあまり居心地のよいものではないという声もあることから、こういった層に向けて満足度の高い物件を保有することは投資上様々なメリットがあると考えることができます。
5. ASEAN諸国に珍しく、米ドルが利用可能
カンボジアは東南アジアの国々の中でも少し珍しい国です。というのも、多くのASEAN諸国では、外国人による銀行口座の開設、また国によっては外国人が現地の物件を保有することそのものに対してかなり厳しい制限が課せられていることもあります。しかしカンボジアでは、このような規制はもちろんのこと、米ドルの保有についても規制が比較的少ないことから米ドルを使った投資がやりやすいという特徴があります。
それでいて東南アジア諸国の中でも、土地や物件の取得にかかる費用が比較的手頃であることから投資対象に選ぶ投資家が増加傾向にあるのはうなずけることでもあります。
6. カンボジアに居住していなくても口座開設は可能?
多くの諸外国では、日本人が現地に居住せずに銀行口座を開設することは至難のわざです。まれに銀行口座の開設ツアーなどが組まれることもありますが、こちらも、結局は現地のコーディネーターに依頼をしたり、様々なエクストラフィーが必要なスキームで銀行口座を開設するケースが多く見られます。しかしカンボジアにおいては、非居住者である外国人についても口座開設が可能となっています。
この辺りについては今後ますます規制が強化される可能性はあるものの、現時点では可能となっています。今のうちに口座開設をしておくだけでも、大きなメリットを得られるといって良いのではないでしょうか。ちなみに定期預金についても、日本の金利と比べると思わず目をこすりたくなるようなスペックであることも魅力の一つです。
それでいて、東南アジア諸国は現地の国内から国外に資金を送金することについても様々な規制が敷かれていることがほとんどですが、カンボジアについてはこのような規制もほぼ存在しないといって差し支えないほど、寛大なものとなっています。
7. まとめ
カンボジアは、東南アジアの国々の中でも不動産投資や現地への投資に適した国であるということがいえます。まず、東南アジア諸国の中でも外国からの資本投資に比較的寛大な部分があり、その上で、発展についても若干他の国と比べてスロースターターのような部分があることから、まだまだ参入するチャンスがあるマーケットです。
外国人名義で物件を所有することについても比較的ASEAN諸国の中では寛大な部分があるため、この部分も外国人投資家から好まれる部分であるともいえるでしょう。
日本国内での不動産投資の経験があり、今後海外に軸足を移そうと検討されている投資家は、カンボジアへのマンション投資・不動産投資を検討してみても良いのではないでしょうか。