従来から日本国内の物件に対する不動産投資はありましたが、最近は海外への不動産投資やマンション投資の人気・需要が高まりつつあります。
そんな中、最近は特に東南アジアのマンション投資が人気となっています。そこでここでは、東南アジアのマンション投資事情を「タイ編」という形でご紹介していきます。
1.タイってどういう国?
2.経済成長について
3.不動産事情について
4.タイでのマンション投資のメリット・デメリット
5.まとめ
1. タイってどういう国?
東南アジアにも様々な国があり、日本からのマンション投資や不動産投資の需要・人気が高まりつつあるとはいえど、やはり人気なのはタイ王国です。
工業製品の生産国としてもその名を知られていることから「Made inThailand」というキーワードを聞いたことがある方も多いでしょう。
東南アジアに位置するタイ王国は最大の都市にして首都のバンコクを中心に微笑みの国として日本からの知名度も急上昇中です。
日本との国交も、古くは600年ほど前から歴代王朝と日本の皇室が親密な関係を持っていることから盤石といってよいでしょう。また、政治や治安の安定性という部分については一部反政府勢力などの出現がありましたが、現在は軍事政権が続いており、比較的安定しています。
日本のエグゼクティブ層やアーリーリタイア層が移住先に選ぶ国としても知られていることから、タイのバンコクに不動産投資を行うという投資家も増えています。
2. 経済成長について
経済成長について解説します。タイ王国は現在経済成長が著しく、この流れは1989年のAPEC結成の時から加速している印象です。
1960年代後半から1980年代初頭にかけて教育水準の引き上げを国が主体となって行ったことから、こういった教育を受けた世代が成長して現在国や様々な産業の中心的存在になっていることもあり、全体的な経済基盤の引き上げにつながっています。
また、タイ王国はこのような状況にあることから記事の冒頭でもご紹介した通り、製造業の成長は著しく特に自動車に関連する事業については非常に盛んな状態です。
また、タイ王国内部での経済発達に加え諸外国から様々な構造や企業などの進出が関連して全体的な国民の所得も上昇傾向にあります。
所得が向上して生活の質が上がるとやはり衣食住のグレードアップを急務とする人が多く、これによって様々な不動産の需要が高まりつつあるという見方もできます。
3. 不動産事情について
タイ王国国内の不動産事情についてはどうでしょうか。
イメージ的にそこまで高層マンションなどが立ち並んでいるイメージを持たないという方も多くいらっしゃるかもしれません。しかし、近年のタイ王国は特にバンコク市内で大きな建物などの需要が高まっており、国民所得や経済についても上昇トレンドにあることから建設ラッシュというような状況であるといって良いでしょう。
東南アジアの経済成長の状況はかつて日本が経験した高度経済成長の時代やその状況に似ているとする専門家もいます。つまり、これからますますタイの不動産は重要や価値そのものが上昇していくことが予想されます。
国土がそこまで広大というわけでもありませんから、一通り不動産の建設ラッシュが終わればあとは賃料などの上昇や様々な利益が発生することは、容易に予測できるといってよいでしょう。
4. タイでのマンション投資のメリット・デメリット
それでは、タイでマンション投資を行うことのメリットにはどのようなものがあるでしょうか。日本で投資を行うのとどれほどの違いがあるのでしょうか?
まず一番大きなメリットとしては、不動産投資にかかる様々なコストが日本と比較にならないほど安価だという部分が挙げられます。日本ではご存知の通り不動産投資を行うと様々な税金が発生します。また、不動産物件の購入時にかかる税金の他に物件を保有しているだけで固定資産税などが発生することもあります。
こういった「タックス・コスト」がタイの不動産投資になるとある程度圧縮することができます。
また、タイ国民に向けて不動産投資を行うのも良いのですが、毎年タイに移住する日本人が増加傾向にあることからタイバンコクの日本人に向けた不動産投資というのも検討することが可能です。移住したり現地に移動する日本人からしても、やはり不動産物件のオーナーが日本人だとわかれば安心して契約できるという心理的なものもあります。
言葉の壁が少なくともオーナーと賃借人の間では存在しませんので、この部分はかなり大きなポイントといってよいでしょう。
その他のメリットとしては、国内での不動産投資に比べて比較的少ない金額から不動産投資に参入できるというポイントがあります。日本国内で不動産投資用に物件を購入するとなるとある程度まとまった金額が必要となりますし、場合によっては金融機関から多額の借入を行わなくてはならないケースもあります。しかしタイで不動産購入を行う場合は物価や様々な兼ね合いからコストがそこまでかからないというメリットがあります。
また、デメリットについてもいくつかご紹介しておきます。まずそもそも外国の不動産購入ということになりますので、現地とのやり取りに言葉の壁がどうしても立ちはだかります。また、言葉はある程度クリアできたとしても文化の違いなどによって、予想しないトラブルに巻き込まれる可能性も検討しておかなくてはなりません。
なお、現在のところは政治情勢等も安定していますが政変が起こらないという保証はありません。特にタイ王国は歴史上様々なクーデターなども経験していますので、この辺りについては絶えず最新の情報を集めておくことが求められます。また万が一の場合にはフットワーク軽く様々な情報収集などをできる体制をある程度考えておくのも良いでしょう。
5. まとめ
東南アジアへの不動産投資に参入する個人投資家が増えている中で、彼らがおすすめと口をそろえる国の一つにタイ王国があります。この国は現在経済成長が著しく、海外資本もどんどん流入している状況です。日本国内での不動産投資よりもコストを抑えて不動産投資ができる側面もあることから、今後ますますタイ王国へのマンション投資の需要が高まることでしょう。できるだけ早い決断が、何事も先行者利益を得ることにつながります。