年配のオーナーが多く、アナログなやり方が主流の不動産業界ですが、
不動産業界にもAIが実際に活用される機会が増えてきましたね。
今回は実際にどのように活用されているかを紹介していきます。
1. 投資シュミレーション
「キャッシュフローシミュレーター」
リーウェイズが開発した「Gate.」をオリックス銀行がさらに手を加えたものです。
2018年8月28日に発表され話題となりました。
借入金を含めたキャッシュフローを最長50年間分計算することができます。
広告物件で、キャッシュフローの比較検討が可能となっています。
豊富な統計データも搭載しており、人口動態や商業などの各種統計データをヒートマップ形式で表示できます。
参照:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000065.000003922.html
「Apartment kit for Owner」
周辺の家賃相場や人口密度、犯罪率などの地域情報をもとにAIで適正家賃を算出することができるサービスです。
運営元のインベスターズクラウドはタグセキュリティとスマートロック、室内環境センサー、スマートライト、そしてこれらを束ねるタブレット型ゲートウェイ5つのIoT機器を物件に設置し、生活パラメータの収集と活用を始めています。
これほど他面から実際にIoTを活用し、データを集めている企業は他にありません。
「カウル」
中古マンションを提案・仲介するアプリですが、AIが過去の統計や相場情報を分析し、マンションの適正価格を提示してくれます。
物件数も3万戸と多く、中古物件を探すには重宝するアプリです。
参照:https://kawlu.com/market
「おうちダイレクト」
ソニー不動産とソニーのR&D部門が共同開発した高精度シミュレーターでマンションの売却推定額を知ることができます。未来の価格変動の予測もすることができ、売るべきタイミングを図りたい時にぴったりのサービスです。
https://realestate.yahoo.co.jp/direct
「住まいのAI ANSWER」
不動産の購入・売却に必要な情報に対してAIが的確に答えます。
https://www.nomu.com/answer/
実際使ってみたところ動きがもっさりしていましたが今後に期待です。
2. チャットボット
「AIチャットボット」
ハウスコムが提供するチャットボット。
不動産情報を掲載しているポータルサイトで導入したところ、来店率が5%向上したというデータが出ています。
ハウスコムはIoTデータを活用し、部屋の価値を可視化するソリューションも開発しています。
「ノマドクラウド」
同様のチャットボットとしてはイタンジ株式会社が「ノマドクラウド」という商品も出している。
3. IoT
「TATERU Apartment」
アパート用地の確保から、建物の建設、金融機関の連携などアプリで一貫してできるIoTアパート経営プラットフォームです。
TATERUを使った預金残高データの改ざんがあったことが公表されていますが、自らきちんと公表されており、誠実なイメージが持てます。
https://www.tateru.co/
「Qrio」「Akerun」
こちらの2つは玄関の鍵をアプリで解錠、遠隔操作もできるIoTです。
内見の時やシェアハウスで活用されることが多いです。
「NeoFace」
NeoFaceはNECが開発した顔認証AIエンジンです。
費用はそれなりですが、いわゆる顔パスで鍵を解錠することができます。
参考文献
https://japan.cnet.com/article/35115809/
https://cashflow.orixbank.co.jp/