新型コロナウイルスが中国で発生してからあと2,3か月で1年が経とうとしています。
日本でも流行してから半年が経ちましたが、この間に自宅の役割が少しずつ変化しているようです。
それに合わせて入居率を上げる対策をご紹介いたします。
1.コロナ流行で変わる自宅の役割
2.コロナ対策で入居率を上げる方法
1. コロナ流行で変わる自宅の役割
日本でコロナ流行してから早半年、経済や生活もすっかりと変わってしまいました。1、2月頃に流行してた時期は来月には終わるだろうと期待していた方も多くいるのではないでしょうか?
ここまで長引くは多くの方は思っていなかったはずです。しかし、現実にはまだまだ収束する見込がなく、収束まであと2年は掛かると言われています。
あと2年掛かるという説が少数派から多数派に変わり、現実的にあと2年かかるという想定で投資、ビジネスを進めていかなくてはいけなくなりました。
現実から目を背けず確実に対策をする必要があります。
そして、コロナ禍によるリモートワークの推進や仕事以外の時も自宅にいる方が増えた影響で自宅に求められる役割というものが少しずつ変わってきました。
今までの自宅の役割は、寝れる場所、安心できる場所、物の収納などがあります。
家族で住む場合は更に料理しやすい環境、コミュニケーションできる場所、子育てしやすい環境というものが役割として求められます。
コロナ流行によってこれらの今まで求められてきた自宅の役割はそのまま変わらず、更に多くの役割が求められるようになりました。
主にリモートワークしやすい環境とコロナに感染しにくい環境です。
リモートワークの急速な拡大により、自宅で仕事をする方が急増しました。
今までリモートワークをしたことがない方が慣れない中、リモートワークを自宅でした方が多い、という点がポイントです。
自宅でリモートワークをすることにより、オフィスと自宅の違いを身をもって知ることになり、自宅に「こういうものがあればなあ」と感じることが多くあります。
その需要を満たせる物件を提供できれば、多くの方が感じている課題解決に繋がるので入居率向上に直結するでしょう。
また、自宅にいる時ぐらいはコロナ感染の心配をしたくないということで、より感染しにくい環境が求められています。
具体的に言えば、マンション入り口における感染症対策の有無(アルコール消毒スプレーの設置など)、宅配ロッカーの有無(宅配業者との直接接触を避けるため)、各居室のエアコンの空気洗浄機能の有無などです。
それでは具体的にどのように対策すればその需要が満たせて入居率向上につながるのか解説します。
2. コロナ対策で入居率を上げる方法
まず、前提としてマンションの場合はエントランス、廊下、エレベーターなど共用部の対策は区分所有者はできないため、個人でできる居室内の対策のみ書かせて頂きます。
ただ、共用部の対策は管理会社に提案してみるのも、コロナ禍では通る可能性が高いため有効です。
コロナ対策で入居率を上げる方法① 速くて安定したインターネット回線を用意する。
インターネットはリモートワークで一番重要な環境になります。インターネット回線が弱い場合はオンライン会議を多用するリモートワークが成り立ちません。
回線はマンション全体の管理の都合で区分所有者として、用意できる場合とできない場合がありますが、用意できる場合はコストを掛けてでも用意したほうがいいでしょう。
個人で固定回線を用意するのは、2,3週間かかってしまい、リモートワーク前提だと入居時のハードルの1つになります。
回線については速くて安定しているものにしましょう。どういう回線が速くて安定しているかはここでは省略させて頂きますが、遅い回線や安定していない回線だと結局使われず個人で用意する必要が出てきます。
二度手間になるぐらいであれば、最初から用意しないほうがいいです。
また、速くて安定している回線はリモートワーク以外にもネットをよく使う方からの需要は以前から高いため、長期的に見ても費用対効果は高いでしょう。
コロナ対策で入居率を上げる方法② 宅配ボックスの設置
こちらはシンプルな対策ですが、宅配業者との直接接触を避ける対策になります。コロナが流行してから、ネット通販を利用する方がかなり増えました。
ニュースでも宅配業者との直接接触のことは話題になっています。ネット通販は利用したいけど、宅配業者との直接接触は感染リスクがあり、心配される方が多いのですが宅配ボックスの設置により簡単に解決することができます。
ネット通販の特徴としては一度使うと継続率が高いという点です。利便性に気づいた方はずっと使う傾向があり、コロナ禍が収束したあとも宅配ボックスの需要は高いままになると想定されます。
そのため、こちらもインターネット回線と同様に長期的に費用対効果が高いと見込まれます。
コロナ対策で入居率を上げる方法③ アクセントクロス
こちらはリモートワークの際のオンライン会議の背景として需要があります。
自宅だと大体白い壁の家が多いかと思いますが、白い壁が背景だと照明や日光が反射して少し見えづらくなるという問題があります。そこまで大きな問題ではありませんが、毎日オンライン会議をする方にとっては、日々のストレスとなります。
そこで柄があまりないアクセントクロスが部屋の一面だけでもあれば、オンライン会議もしやすくなるでしょう。費用的にも安価に対策できるため、費用対効果も抜群です。
アクセントクロスは元々部屋のデザイン性を高めるために少しずつ普及してきており、デザイン性向上も見込めます。
配置に関しては部屋の間取りを見てどこでオンライン会議をするかを想定してクロスの張替えをしましょう。
コロナ対策で入居率を上げる方法④ その他方法
その他と書かせて頂きましたが、こちらは導入費用が高いもの2つになります。
リモートワークをするにあたり、部屋の散らかりを気にする方が増えたため、クローゼットなど収納スペースの需要が高まっています。物を多く収納する必要があるため、ウォークインクローゼットの需要も高まっています。
既存の物件に収納を追加する場合は間取りも考えて工事する必要があり、かなりの出費になるでしょう。
2つ目は個室の防音性です。特にファミリー層だと子どもが家にいることも多いため生活音が気になります。単純に仕事に集中できないという事もありますが、オンライン会議中に子どもの鳴き声や掃除洗濯の音などが入ることは避けたいはずです。そこで、1部屋だけでいいのですが防音性の高い部屋を作り、リモートワーク向けの部屋にすれば解決することができます。
自宅にいながら仕事のオンオフも切り替えやすくなるため、ファミリータイプのマンションや一軒家では需要がありますが、こちらもかなりの費用が掛かります。費用対効果をよく考えて導入する必要があります。