前回は「中古マンションは築何年まで住めるのか」のついてコラムで解説しました。 今回は「中古マンションは築何年まで売れるのか」についてです。
大きなお金が急に必要になって売りたい!と思っても売れなかったら困ります。 マンションは築何年まで売れるのかを3つの観点から見てきましょう。
公益財団法人東日本不動産流通機構より築30年以上の中古マンション成約数は増加傾向であるというデータが出ています。 参照:https://www.reins.or.jp/pdf/trend/rt/rt_201802.pdf
実際には解体されるマンションが非常に少ないので、築年数の大きいマンション流通量が多くなるのは必然的ですね。 そして、そういった築年数の大きいマンションを買う人も増えています。 価格が新築と比べるとかなり下がるので、純粋に居住用として購入する方が多いようです。 近年では中古マンションのリノベーションを専門とした会社も増えてきました。 500~1,000万円ほど掛けて内装をリノベーションして、今風のオシャレなデザインに変えるのが流行となっています。
2. 築20年をすぎるとマンションの価値は下がりにくい
築20年以上の中古マンションはそれ以上価値が下がりにくいというデータも公益財団法人東日本不動産流通機構より出ています。 参照:https://www.reins.or.jp/pdf/trend/rt/rt_201702.pdf
理由は複数あり、また諸説あるので今回は価値が下がりにくくなる理由は省きますが、感覚として覚えておくといいでしょう。 逆にこのデータからみると高いうちに売るのであれば20年以内にするべきとも言えます。
3. 築50年以上になると解体の可能性もある
間違いなくそろそろ解体を検討しましょう、という話にはなりますが実際には 日本の約70万棟中、解体されたのは約300棟というのが現状です。 前回のコラムで紹介したように解体されるには区分所有者の4/5の同意が必要かつ、それぞれの所有者に200万円前後の費用が掛かる等の理由で解体は困難を極めます。 そのため解体についてはそれほど深刻になる必要はないかもしれませんが、解体予定が確定していれば売ることは難しくなります。
4. まとめ
まとめると築30年以上でも買う人が多くなっており、売ることは可能です。 ただし、築50年以上になると解体のリスクが出てくるので、注意が必要です。 また、高い価格帯で売りたい場合は築20年以内に売る必要があります。